アビームコンサルティング株式会社では、コンサルティング会社での業務において、アルゴリズムの根本であるコンピュータサイエンスの学習に力を入れようと、法人研修としてRecursionを導入している。どのような背景で、どういった活用をしているのか詳しい話を担当者に聞いた。
柿本 友成
アビームコンサルティング株式会社 Digital Technology Business Unit IT Management & Service Sector
鈴木 慎介
アビームコンサルティング株式会社 Digital Technology Business Unit IT Management & Service Sector
アビームコンサルティング株式会社
弊社はコンサルティング会社ですが、ITに関する業務は上流から下流の開発まで一連で担当します。開発工程に関しては外部ベンダーさんに委託する際にも、当然開発そのものに関して口出しをする機会も多いです。
また、昨今のSaaSブームなども理由として、システムの根幹のアルゴリズムが見えにくくなっている中、歴が長いメンバーは多かれ少なかれ過去にアルゴリズム触れている一方で、新しいメンバーはそういったアルゴリズムに触れずに来ている人が多いと考えています。そういった人が開発工程を担当すると起こってくる問題は少なくなく、社内でも各所からここの教育に対する対応を求める声は上がっている状況でした。
そういった中で何かしら策を打つために色々探している中で、コンピュータサイエンスの学習に辿り着きました。
より学習に使いやすいサービスを求めている最中に、Recursionを見つけたからです。
コンピュータサイエンスの学習をどこでするか検討する際に、ハーバード大学が提供するCS50なども検討はしましたが、法人での学習での導入ということで、より使いやすいサービスを探すという観点でRecursionに触れ始めたのがきっかけです。
コンピュータサイエンスの学習以前に、プログラミング学習という目的では世間でも有名な他社サービスも全社的に活用していました。しかし、コンピュータサイエンスの学習という文脈だとどれもRecursionと比較して優れているものは無いと思い、新たにRecursionでの学習を導入することを決めました。
現在は主に、開発工程を担当するチームに学習ツールとして導入しています。
社内で公募をかけて希望者を募り、手をあげてきてくれた人に対してこの教材を提供する形を取っています。提供するだけではなく、フォローアップという形で受講者に対して定期的にミーティングの場を設けて、そこまで進めた内容のフォローアップと、他受講者の解き方を共有するなど、チームで取り組んでいるメリットを享受できる仕組みにしています。
難易度の部分に関しては、現場ではまだ、コンテンツの中身がわかりません、ついていけませんといったコメントは上がっていないです。
一番進んでるメンバーで100問くらい解いている方もいるので、進捗も良さそうです。
元々の学生時代の経験は、経験者:未経験者が半々くらいです。ただし、業務を通じて1度は触れている人が多いですね。
あと今回、初回のタームでチャレンジしているメンバーは現場経験10年を超えているメンバーが半分以上を占めています。狙いとしては今回参加しているメンバーには、今後講師側に回ってもらえたらと思っており、経験の長いメンバーをメインに展開していきたいと思っています。
将来的には、新卒や2-3年目のメンバー向けの研修の1つとして使っていきたいと思っています。
ちなみに社内で声がけした時に意外だったのは、経験年数が長いメンバーのリアクションが多かったことです。経験年数があるメンバーこそ、改めて「こういった基礎知識を大事にしなければならない」と考えたメンバーが多かったのかなと思います。
弊社はコンサルティング会社としてシステム全体のインテグレーションをするので、根本となるコンピュータサイエンスを学ぶことで、顧客に届けるサービスの質を上げたいと思っています。
絶賛検討中だと聞きましたが、チーム開発を社内のメンバーに閉じた形として実践できる仕組みができると嬉しいです。
Recursionを使い始めている法人としては、コンサル会社とかよりはWeb系が中心だと思いますが、コンサルタントという職種だとしても、コンピュータサイエンスのスキルが生きる仕事だということがこれを機に世間に広まれば嬉しいと考えています。
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